熱帯魚は水槽の夢を見るか

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ノリで国家公務員Ⅲ種受けたらええやん(現在は改定されて国家一般職(高卒者試験))

母校の大学卒業エントリ見てたら、自分も書きたくなった。卒業エントリみんな好き。刻一刻と忘れて行くので忘れないうちにと思って書き始めようとしたら入学動機や受験勉強フェーズで「そういえば当時高卒者向け公務員試験*1受けたな?」と突如思い出したので、ノリで高卒国家公務員目指した話を書いていく。

 

 

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全然関係ないけどかわいいフラスコ

 

なぜ受けたか

高校3年生のとき、月67万円の学費を納めてもらっているのに学校が嫌すぎて不登校になっていた。17歳だしあるあるだね()勉強する理由がわからなかったので勉強もしていなかったし、将来やりたいことが定まっていないのに大学受験のモチベーションが保てる同級生のことをやべーやつだと思ってた。

 

共働きの両親だったので、これ幸いと学校に行かず家でゴロゴロしていたのだが、ある日行っていないのがバレて即精神科にしょっ引かれた。適当な診断書を取得して担任に突きつけたことで問題(特に出席日)は解決した様に思えたが、思えていたのは私だけで親としては出来の悪い娘の将来の不安問題が想定より4年早く到来したわけ。

(診断書突きつけるのはめちゃくちゃ清々しいので全国の不登校の民におすすめしたい、将来堅い職に就きたいならやめといた方がいいけど)

 

私の通っていた高校は大学進学しない人は人に在らずという感じで、それ以外の進路は存在していなかった。もちろん就職の斡旋なんかない。進路指導室に大学の願書はあれど履歴書はない。私としてはどこぞの私立大学でモラトリアムさせて欲しかったが、不良に使う金はこれ以上ないと言うことで就職の話が出た。が、高卒での就職なんて青天の霹靂、情報もない、ということでちょうど募集されていた高卒者向けの国家公務員試験に応募が決まった。たぶん親が探してくれたんだと思うが、精神科で処方された脳みそがハッピーになるお薬を飲んでいた時期だったのであんまり記憶がない。

あと欠席しても公欠扱いになって最高だったので受けようと思った。行かなくても行ったことになるっょっょシステム。

 

受験までの準備

何枚か書類を書いた気がするが覚えていない。多分卒業見込み証明書とかも出した気がする。(単位が取れるか怪しいのに見込みもクソもない。ガバい)

 

一次試験

当日もっていく証明写真を忘れて、駅で撮った気がする。クソい。

会場が東大駒場キャンパスだったんだが、これが人生で唯一東大に踏み入れる瞬間なんだろうな〜と思った。(その後模試できた気もする教室はめっちゃ綺麗だったが、制服で来てる人が少なすぎてシンプルに会場間違えたかと思った。試験は3部構成だった。

 

教養試験

簡単だった。基本的に46択のマーク式だったと思うが、小学校受験の時やったような立方体が積んである絵を見て立方体が何個あるか選択するみたいな感じ。あと中学受験の初歩みたいな仕事算とか水溶液の濃度とかそんなの。たまにTVの小学五年生より賢いの?みたいなのにでてくるような、「うわ〜!これなんだっけ〜!」問題があった気もする。

ただ、歴史とか世界史とか試験範囲だったかどうか覚えてないけど地理とか、理系選択だったので触れたことない科目や最後に受けたのが中二の授業で止まってるのもあったので面食らった。フランス革命とか知らない子だったので。適当に鉛筆を転がしておいた。

 

適性試験

調べてて思い出したがこんなのもあった。忘れてた。文章の校正とかさせられた気がする。送り仮名の間違いとか漢字の間違いがある箇所をマークしなさいとか。簡単な計算もあったような…

教養試験よりもっと舐めた感じの試験だった気がする。始終日本語ただしく読めるかな?的なニュアンス。

 

作文試験

確かマーク以外にも作文?小論文?800字くらいのがあった気がする。文字を書くのは好きなので、ほぼ動かない頭でも書けた。この日もお薬おいしーしてたので。

たしか「貴方にとって働くとは?」みたいなお題で、当時アルバイト禁止の高校に通ってて今後も働く気が微塵もなかったのでちょっと困ったが、学校にも親にも内緒でしていたバイト経験(3回しか出勤していな)をいい感じに誇張し書き、お仕事へのアツい思いは修造になって書いた。あはは

 

 

一次試験の結果

普通に受かった。というか普通の高校生ならみんな受かるやつだと思う、作文で日本語ちゃんと書いてればいけるやつだと思う。知らんけど。

 

二次試験

なんか面接があった。受けた時は知らなかったけど面接の案内が来たので行った。家からめちゃくちゃ遠い会場だったので、理解のある彼くん()会場まで送ってもらった。そんなふざけたことをしてる人は一人もいなかったし5分前くらいについたらもうみんないた。草。

待合室に受験生が300人くらい静かに座ってて、空気が刑務所くらい悪くてやばかった。受験番号が早い順に面接室に呼ばれていくんだけど、まあ時間がかかってかかって、もー!お薬切れちゃうでしょ!ぷんぷんと思いながら鎮座。

途中わたしが面接されるであろう時間まであまりに余裕があり静かに待ってるのに飽きて、スクバに入れてきた参考書を取り出して学校の期末試験の勉強を始めた。自発的に勉強した経験なんてこの時くらいしかない。それくらい暇だった。みんな微動だにせず座ってて周り全部死んでるのかと思った。最後の方の人なんて5時間くらい待たされることになるのに誰も本とか読んでないし本当にびっくりした。

もし高卒で働いたらこんな人たちと同僚になるの?自分で考えることができないタイプ、シンプルに無理ンゴと思ってもともと無いモチベがさらになくなった。大〇原とかではそういう風に教えてるんですかね?待合室では動いたら殺されるぞ的な?

 

待合室の話があまりにも長くなったが、面接は普通だった。面接官がちょっと小物臭がしたくらいで基本普通。好きな教科とか部活とか聞かれた。正直面接は英検くらいしかなかったけどそれより楽だった。働く動機とか聞かれなかったのも助かった。無いので。

 

 

二次試験の結果

普通に受かった。なんかハガキで通知くるらしかったが、それより前にうちに面接きませんか?って言う電話が各所から来ててそれで受かったらしいとわかった。なんか受かると名簿的なものに載るらしくて、それをみて人事が電話してくる仕組みらしい。楽すぎわろた。普通に行きたいところがある人は応募とかするらしい。

好きな教科は何ですか?って質問に、進研ゼミでやったところ()だ!と思って「答えが決まってるので数学です!」ってちょっとふざけたりしたけど結果受かった。たぶん受け答えができればオッケーなんだと思われる。調べたら倍率は5倍くらいでした、たぶん。

 

その後

電話くれたところに面接とか説明会?にいった。公欠になるので行っただけでほぼ覚えてないのでざっくり

 

外務省(たぶん)

すごい綺麗ででかい建物で行われた気がする。説明会にすごい人数来てた。高卒だと危険な国に飛ばされるが、その分手当がうまいので来てね!と言われた。シンプルに差別で草。

質問コーナーでは、昨年採用されたらしい女性が仕事のやりがいを聞かれて「外務大臣とかを見れて嬉しい、テレビで見た人を生で見れるのすごい」と言っていた。司会者は苦虫噛んだみたいな顔していたが、会場で全然笑いが起きなかったので、みんな「なるほど!メモメモ…」となっていたんだと思う。

この瞬間わたしは絶対大学に行こうと思った。決意させてくれた外務省ありがとう。

 

数理系の独立行政法人

めちゃくちゃまともだった。説明会だったけど個人ワークをやらされたような気もする。ここなら働いてもいいかも、と思った。

 

農林水産系の独立行政法人

クソだった。面接補佐っぽいおじさんにセクハラされた(大草原不可避)なぜか個室に連れ込まれ、どこ住み~?みたいなことを延々聞かれて怖かった。
お偉いさん15人VS私のバトル(面接)では「大学受験します!」と素直に言えるいい子だったので普通に落ちたんだが、のちの不採用通知?みたいな封書にセクハラおじさん個人からのメッセージ(おじさんのメールアドレス付き)が入っていた。シンプルに気持ち悪かった。さすがに親に見られたら「なにしに行ったんだこの売女」と言われると思ったのですぐ捨てた。(普通にクレーム入れればよかったけど、当時は就職ハラスメントとか言葉もなかったし、無知だった。)


まとめ

高卒で就職することの現実を見て、大学行ぎたいッ!(画像略)となったので、それなりにいい経験でした。あと今調べたらあれ?高卒公務員の給料安すぎ!?ってなった。

 

 

*1:受けたのは国家公務員採用一般職試験(高卒者)