熱帯魚は水槽の夢を見るか

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うまぴょい伝説がやばすぎる

※現実と映像コンテンツを混同している部分があります
ウマ娘およびトレーナーが3次元的な存在である設定で話が進行する部分が一部存在します

うまぴょい伝説を知っているだろうか。まあ知らない人は居ないと思うがまずこちらを見てほしい。

www.youtube.com

公式ではないが許せ…

 

ヤバすぎる。ヤバい。良すぎる。やばやばのやば。どこがどうやばやばなのか友達に語り尽くしたがまだ足りない。まじでやばい。脳内でなんかがでて脳が溶ける音がする。シャブい。覇権コンテンツはマジでレベチ。Cygamesの全てがここに込められた。生半可なライブコンテンツを一瞬で屍に変えた。ジャニーズのヲタクをずっとしてきたけどここまで感動したライブは他にない。まじ。やばな部分をできる限り言語化しておきたいので綴っていく。

 

やばポイント①

ペンライトの表現

そもそもペンライトというのはヲタクができる数少ない推しへの愛情表現方法である。つまりペンライトを見るだけでその現場の治安、歴史、運営の力がわかってしまう究極の光である。かの有名なガラスの仮面のウォ、ウォーター!!みたいなレベルの話で、本当に"わかる"のである。

この曲の序盤ではキンブレが緑・オレンジ・黄色の3色のどれかの色に設定されている。これは競馬場(もしくはコース)を表現していると考察する。

 

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競馬のコースには芝とダート(土砂)があり、芝を緑、ダートをオレンジ・黄で表現したものと考えるのが妥当であろう。その世界観のブレなさもさることながら、ここでしっかりヲタクの治安の良さがうかがえる。曲のイントロでしっかりカラーチェンジできるヲタク。これが揃うのはとても難しいのだ。

会場にいるヲタクのペンライトの色を揃えるためには2つ方法がある。

一つは嵐のコンサートで使われているような、ペンライトで座席のQRを読み込み、タイミングやカラーを制御する機能(フリフラ©︎)によるもの。

もう一つはヲタクの力(物理)である。

考察のために見てほしいのだがサビに入る部分、ヲタクはみんな推しの色にカラーチェンジしている。

 

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電波制御されるカラーが、このタイミングで制限解除されている可能性ももちろんあるのでフリフラ利用を否定できない。しかし、フリフラは多分高い。突然語彙を失うが、利用料金が高そうな感じがする。嵐規模の全国ドームツアーをパンパンやるアーティストがやるやつなのだ。

ざっと動画を見てペンライト数を数えるに一万人いないくらいの規模のライブでそれをやるだろうか?

 

わからない!!

わからないがもしフリフラならライブ演出に金かける判断した運営の愛だし、人力だとしたらヲタクの愛(と指力)である。どっちにしろすごい。これは本当にすごい。

 

 

やばポイント②

バックという存在

そもそもうまぴょい伝説はURAファイナルズというレースの決勝に出なければ歌うことはできない。このURAファイナルズというのは実際には存在しないが、予選、準決勝、決勝とある上に、予選に出るまでに3年(アプリ内時計、現実時計では急いでも約30分)が必要になる。ここらへんのヤバさについては後述するのだが、ウマ娘たちが簡単にうまぴょい伝説を歌えるわけではないと思ってほしい。

ジャニーズで言うところの紅白、しかもトリだと思ってほしい。

で、なんとかなんとかレースに勝ち続けてやっとURAファイナルズの決勝に進んだとする。でそこで惜しくも4位になってしまったとする。名だたるウマ娘の中で上から4番目なんてめちゃくちゃすごいし立派なのだが、うまぴょい伝説のステージの立ち位置を見てほしい。


バックである。

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1位〜3位まではオリジナル衣装を着れるし、キリングパート…つまり一瞬でヲタクを沼に落とす自分の見せ場パートが用意されている。SexyZoneで言うところのセクシーローズ(吐息)の部分である。のでカメラにもちゃんと抜かれるしたくさん映る。

しかし4位はどうだろうか。似合う似合わない関係ない衣装着せられてパートも特にない。カメラには全然映らないしアップになることなんてない。4位〜18位までは等しくバック。1位、2位、3位を華やかに見せる為の添え物なのだ。

なんだこの残酷さ!!さっきまで同じ競馬場でライバルとして並んで走っていたのに数分後にはこの格差。下手したら10位以下マイク入ってないだろ。高低差で死ぬ。ウマ娘たちの感情の落差に涙を禁じ得ない。こんなのB.I.Shadowで仲良くやってたと思ったら菊池風磨中島健人がしれっとSexyZoneでデビューして置いていかれた松村北斗くん(とそのヲタクの)お気持ちになってしまう。

わたしURAファイナルズでるんだ〜!って周りに報告して、すごい!頑張ってね、ってなって親からも友達からも期待されて、それを背負って頑張って走ってそれでも4位で悔しくてみんなに申し訳なくて今すぐ1人になって泣き喚きたいのにステージだからって必死で笑顔作って踊らなきゃいけない。前にはさっきまでライバルだった子がキラキラしてて。このライブお母さん見ててくれるかな…でも全然映ってないだろうな…楽しみにしてくれてたのに…いやむしろこんな顔見られなくてよかったかな…1〜3位のフリもしっかり覚えたのにな…ってなってる4位のウマ娘の子の気持ち考えたことある!?!!!?!!?!!?俺はある!!!!!!!!!!!!!!!!!!

せっかくのデビューしたのに突然ジュニア扱いされるようになった聡マリの気持ちみたいな負の感情が冬将軍のように押し寄せる!!!!!あのたくさんのヲタクが苦しみ、Jr.担にデビューしても地獄かもという恐怖を知らしめたあのクソデカ感情がくる!!!!!無理辛い!しんど猪狩しに蒼弥!!!!

 

 

やばポイント③

圧倒的トンチキ

 

今までの負の気持ちゾーンを抱えて尚、この曲に陶酔してしまうのはなんといってもこれがトンチキソングだからである。セクシーサマーに雪が降るどころの話ではない。歌詞が本当に全然わからない。

 

「うまぴょい伝説」

 

うーーーー(うまだっち)
うーーー(うまぴょい うまぴょい)
うーー(すきだっち) うーー(うまぽい)
うまうまうみゃうにゃ 3 2 1 Fight!!

おひさまぱっぱか快晴レース(はいっ)
ちょこちょこなにげに(そーわっ So What)
第一第二第三しーごー(だんだんだんだん出番が近づき)
めんたまギラギラ出走でーす(はいっ)
今日もめちゃめちゃはちゃめちゃだっ(ちゃー!)
がち追い込み(糖質カット)
コメくいてー(でもやせたーい!)
あのこは(ワッフォー)そのこは(ベイゴー)
どいつもこいつも あらら(リバンドー)
泣かないで(はいっ)拭くんじゃねー(おいっ)
あかちん塗っても(なおらないっ)(はーっ?)

 

ウマ娘 うまぴょい伝説 歌詞

 

数多のトンチキソングで育ってきたジャニヲタを自負しているが、この目を見張る怒涛のトンチキはくそやばである。13月は普通に探せるようになっても「う〜〜〜うまだっち!」は流石にトンチキレベルが高すぎる。

「うまぴょい」も正直よくわかってない。馬の耳が折り畳まれるフリと共に歌われているが、そもそも馬の耳は前に折れない。(違ったらすみません)

Aメモも歌というかセリフというか、トンチキめいている。字幕必須。しかし、しかしだ。サビだけは意味が”わかる”。全会一致でわかってしまうのだ。

 

きみの愛馬が!
ずきゅんどきゅん 走り出しー(ふっふー)
ばきゅんぶきゅん かけてーゆーくーよー
こんなーレースは― はーじめてー(3 2 1 Fight!)
ずきゅんどきゅん 胸が鳴り(ふっふー)
ばきゅんぶきゅん だいすーきーだーよー
今日もーかなでーるー
はぴはぴ だーりん 3 2 1 Go Fight
うぴうぴ はにー 3 2 1 (うーーFight!!)

 

ウマ娘 うまぴょい伝説 歌詞

 

あ、いや、言い過ぎた。サビの最後の方の「うぴうぴはにー」とかはしっかりわからないが、

今日めっちゃ調子いい!勝てるかも!走ってて気持ちいい!最高!「こんなレースは初めて」!「胸が鳴」る!と言うことはわかる。上位を獲ったウマ娘たちのレース中の最高な気持ちとゾーンとも言える高鳴りが爽快感と共にしっかり表現されている。わかる。ウォーター。ウォーターである。サビまできてやっと歌の意味がわかるのだ。

そしてこのサビが「きみの愛馬が」で始まる。このフレーズ。これがまたすごい。ウマ娘は育成ゲーである。つまり他のスマホの中には他のトレーナーに育てられているアグネスタキオンが、ライスシャワーが、シンボリルドルフが、絶対にいるのだ。それは否定できない。しかしうまぴょい伝説のサビはそれを否定してくれる。お前の愛馬はわたしだろ?って。今踊ってるのはお前が育てたお前だけの愛馬だぞ?って。このフレーズを歌いながらポーズを決める"愛馬"が目に飛び飛んでくる。そこで思い出す、URAファイナルが今育成した子の最後のレースであること。うまぴょい伝説のライブが優秀の美であること。今時間をかけて育てた"この子"に会えるのはこれが最後。そしてそこから始まる怒涛のウォーター。すっごい。いろんなクソデカ感情が心の中でぐわんぐわんに駆け回り脳が揺さぶられて脳汁がドバドバでる。もはやパブロフのイヌヌワンになってるのでこのシーンで毎度ちょっと泣く。

サビ前までのトンチキの連続と負の感情そしてトドメの"愛馬"。これらのバランスが非常に良い感情ジェットコースターをつくりあげている。それゆえついついハマってしまうのだ。俺は絶対また推しのウマ娘にうまぴょいのセンターパートを歌わせるぞ!と言う気持ちがどんどこ湧いてくる。嬉しさと切なさ、そして覚悟それをこのトンチキが作り上げている。この表現。類を見ない。まじバケモン。

 

 

やばポイント④

会場のモニター演出

 

ライブ会場にはわりとモニターがある。でかい会場だとアーティストが豆粒にしか見えないので、それを補うためにカメラでランダムにアーティストを投影している。しかし、キリングシーン…例えばSexyZoneでいうところのセクシーローズ(多用)のタイミングでは、顔面国宝佐藤勝利ぽんが大体画面に大写しになっている。つまり運営によってこの曲のこのパートでは誰をカメラに抜くかというのが決まっているのだ。そしてそれがうまぴょい伝説にもある。
「今日の勝利の女神は~」のパートなんかはわかりやすくて、センターのウマ娘が大写しになっている。それ以外のパートでは歌詞である「うまだっち!」とかが可愛らしいフォントで流れているか、なんらかの効果(キラキラ)のある背景として活用されている。

ところで、このモニターにはもう一つ使い方がある。ジャニーズの現場ではライブDVDの撮影のときにしばしば行われることだが、「DVDの撮影のため一部モニターをオフにする演出があります」というやつである。これはDVDに収録する際、会場の演出としてメンバーが映るはずのモニターをあえて消してライブ会場の空間を綺麗に見せたいという意匠があるように思う。たしかにモニターが消えているとペンライトやカメラを通さないメンバー本人(豆粒サイズに見える)に視線が行く。

そしてこの”モニターOFF”のタイミングがうまぴょい伝説にもある

 

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「きみの愛馬が」まさにここである。
先ほども申し上げたが、この演出はカメラ越しでなく本人に視線を集める効果がある。そう、そのタイミングで、いや、このタイミングだからこそカメラ越しでない本人を見てあげてほしいという運営の気持ち、すごい、泣ける、わかる…見てほしいよな…どんなに悪い席でも一番になったウマ娘の晴れ姿を見てほしいよな、わかるよ。

 

 

やばポイント⑤

ファンサービス

 

アイドルとヲタクの関係で切っても切り離せないのがファンサである。一般的にはお手振り、投げチュー、撃つ、などがありファンサをもらえたヲタクの寿命は延びるとかなんとか。しかしファンサービスというのはそれだけではない。普段より多く回るとか、ギター壊すとか、メンバーと絡むとかライブならではのあれこれも全てファンサービスに当てはまると思う。
うまぴょい伝説においても、観客に手を振るファンサシーンがあるが、彼女たちウマ娘にだけできるファンサもある。走るというファンサだ。速く走るという価値基準でランク付けされた世界で、”トップの走り”は価値があり、近くで拝みたい。うまぴょい伝説ではそれがなんと振付に組み込まれている。サビの2位3位がメインステージからバクステまでぐるっと走るあのシーン。これはファンサである。さらに1位のウマ娘も間奏の部分で会場を一周する。トップ3の走りを席によっては内側から見ることができる。このライブならではの演出に感服である。そして走るという動作をフリとして曲に組み込む運営のヲタクとしての解像度の高さ。本当にやばい。

 

 

やばポイント⑥

会場の座席

 

映像をよく見てほしいのだが、座席の部分にハロン棒がある。

 

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やっぱりこのステージはコースを表しているわけだが、それをこの棒で表わしてしまうのもすごい。メインステージ下手側の前列に2があるので、メインステージがゴールということなのだろう。
これのなにがすごいかって、世界観の表現だけでなく、チケットが発見されたときヲタクがわくわくする演出になっていることだと思う。「ハロン2ブロック  3列  14番」みたいなチケットがきたらみんなうおおおおってなるし、ウマ娘のライブに行くんだ!って気持ちが湧いてくると思う。そこまで想定してる演出なら本当にすごい。本当にこの運営についてきてよかったって思える。

 

 

さあ、みんなでウマ娘をやろう!!!一周年おめでとう!!

 

 

Cygamesの引用ルールは確認しましたが、万が一違反部分があればご指摘ください